「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

佐賀・東脊振村 千石山 2200本のサザンカ自生地 2001.11.06

佐賀県の東脊振村(ひがしせふりそん)、標高528mの千石山中腹には、約2.9ha、2200本のサザンカ自生地がある。一帯は、天然記念物指定の地域。花は清楚な白一色で、一重のみ。ちょうど見頃を迎えたところだ。中には、高さ10mに及ぶ木もあり、直径20cm程の木々を中心とした堂々たる林では、緑の葉が茂る梢に、幾つもの優しい花をつける。これから11/25、26頃まで順次咲いていくが、一番の見頃は11月上旬。早めに訪れた方がよいだろう。以前は、自生北限地帯と言われたが、その後山口県萩市指月山でも自生地が見つかった。しかし、見事な花の群生地ということに、変わりはないだろう。サザンカは”山茶花”とも書く。実は東脊振村は、日本茶栽培発祥の地でもある。臨済宗の開祖栄西が、霊仙寺境内に中国から持ち帰ったチャノキの種を植えたのが始まり。800年の歴史がある茶の産地だ。また村の南部には、神埼町、三田川町にまたがる「吉野ヶ里遺跡」がある他、弥生時代の古墳や遺跡も多く発見されている。

開 随時
休 無休
料 無料
備 国道385号線坂本峠方面からの道は来春3月まで通行止め
交 JR吉野ヶ里公園駅から車で30分
   東脊振ICから車で10分  
駐 展望台 約10台
所 佐賀県神埼郡東脊振村
問 0952-52-5111 東脊振村役場 http://www3.ocn.ne.jp/~higashiv/