長野・赤沢自然休養林　紅葉と木曽ヒノキの森林浴　2001.10.16

長野県の上松町は、東に木曽駒ヶ岳を仰ぎ、西には木曽ヒノキの美林、「赤沢自然休養林」が広がる。728haの森林内には、平均樹齢300年を越えるヒノキが生い茂る。森林浴発祥の地であり、初めて自然休養林に指定された場所だ。”日本の自然100選”や”森林浴の森100選”にも挙げられている。ヒノキ自体は紅葉しないが、その下にはマルハノキやモミジ、沢筋にはアカヤシオやツツジの仲間が紅葉し、姫淵付近まで見頃を迎えている。今週が一番のピークとなりそうだ。かつては、伐採した木材用の森林鉄道が走ったが、現在では、週末などに観光用に運行している。周辺には7つの散策コースがあり、段差をなくした車イス対応のコースから、林間や渓流沿い、木曽駒ヶ岳や乗鞍岳を望むコースまで、力量に合わせて楽しみたい。町内の木曽川沿いには、”寝覚の床（ねざめのとこ）”や”木曽の桟（かけはし）”などの見所もあり、こちらの紅葉は10月下旬が見頃の見込み。木曽駒ヶ岳の夕映えを望む野尻・徳原地区もおすすめだ。

長野県木曽郡上松町