岩手・川井　閉伊街道の紅葉　立丸峠のカラマツ林　2001.10.09

ハヤチネウスユキソウをはじめとする高山植物と信仰の山、早池峰山。穏やかな山容を見せる北側に、岩手県川井村がある。村の西端には、区界（くざかい）高原があり、奇岩を載せた標高1005mの兜明神獄がそびえる。兜明神獄は、1時間程で山頂に立てる山だが、早池峰山をはじめ、岩手山、鳥海山など、ぐるり360度の展望が楽しめる山だ。兜神社周辺では紅葉が見頃となり、盛岡市と宮古市を結ぶ閉伊（へい）街道、川内付近では色づき始めている。現在は国道106号線も走るが、渓谷の紅葉を眺めるなら閉伊川沿いの旧街道を進みたい。大峠から大渕、蟹岡から川井、さらに袋岩周辺などが見所。紅葉前線は、10月いっぱいかけて街道を東へと向かう。川井村には、今の時期、もうひとつのビューポイントがある。遠野市へ向かう国道340号線沿い、立丸峠周辺のカラマツ林の黄葉だ。やわらかな色合いに染まり始めた林は、そろそろ見頃を迎える。のどかな田園風景や、ちょっとモダンなカラマツ林にも目をとめたい。

岩手県川井村