「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

奈良・曽爾高原 斜面を覆い尽くす ススキの大群落 2001.10.02

奈良県の曽爾(そに)村は、三重県名張市の赤目四十八滝や香落渓と境を接する村。標高700〜900mにかけて群落をなす曽爾高原のススキは、これから輝きの季節を迎える。穂は開き始めたが、見頃は10/20から11月のはじめになりそうだ。ススキは、湿原化の進む、ひょうたん型のお亀池を中心に、亀山の斜面へと続く。数百m四方にわたる群落が美しさを増す瞬間は、風が渡る時、日が傾く時だろう。残照がススキの穂波を銀色から黄金色に変え、荘厳なひとときが刻まれていく。どこまでも続くススキの海原を歩いてみたい。草原周辺は人工林が植えられているが、曽爾村には、柱状節理でできた鎧岳、兜岳、屏風岩(いずれも天然記念物)など見所も多く、展望のよい散策コースがいくつも用意されている。亀山の頂上からは、遠く伊勢湾が見えるかもしれない。”高原大好きコース”の途中には、地元の食材を生かした食事や地ビールが味わえる「曽爾高原ファームガーデン(TEL 0745-96-2888)」もあるので立ち寄ってみては。

開 随時
休 無休
料 無料
交 近鉄名張駅からバスで50分曽爾高原下車徒歩15分
駐 周辺有料 曽爾高原キャンプ場
所 奈良県宇陀郡曽爾村
問 0745-94-2101 曽爾村役場