愛媛・今治　蛇池の湿地に　可憐な鷺草　舞い始める　2001.08.06

愛媛県今治市と言えば、来島海峡に面し、「しまなみ海道」が四国と本州を結ぶ。市の南端、東予市との境界近くに、小さな蛇池（医王池）があり、そのほとり50aが湿地となっている。小さな湿地ではあるが、カキランやトキソウなどのラン科の植物や、食虫植物のモウセンゴケ、ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、イヌタヌキモなど合わせて70種程の湿地植物が確認されている。今の時期には、純白の舞姫、サギソウが咲き始め、お盆の頃まで見頃となりそうだ。一帯は、孫兵衛作地域の方々や桜井小学校の愛護班のこどもたちが一生懸命草刈りなどをして、保護している地域。可憐な姿が毎年見られるのも、その甲斐あってのこと。いつまでも守り続ていきたい場所だ。湿地から海岸の方に向かうと、白砂の美しい「桜井海岸（日本の渚百選）」に出る。珍しい天然のサウナ「桜井石風呂」があり、北側には老松2500本が生い茂る「志島ヶ原（白砂青松100選）」の松原が続く。週末であれば来島大橋のライトアップも楽しみだ。

愛媛県今治市孫兵衛作甲