東京・埼玉　雲取山　富士・南アルプス眺望と夏の花　2001.08.03

東京・埼玉・山梨3都県にまたがる雲取山（標高2017m）は、日本百名山のひとつ。東京都の最高峰として親しまれている。雲取山からは、天気がよければ、幾重にも折り重なる山々の展望が楽しめ、奥多摩、奥秩父の山はもとより大菩薩嶺、南アルプスや富士山を望むことができる。星降る夜には、東京の夜景も美しい。現在、奥多摩湖サイドの鴨沢から七ツ石山、石尾根を通るコースでは、尾根道で黄色い大ぶりのマルバダケブキ（丸葉岳蕗）の花が多く目に留まる。他に、雲取山では、キオンやシモツケソウ、ヤナギラン、コオニユリ、ニッコウキスゲなどの花も咲いている。雲取山は登山道でシカに出会うこともあるし、訪れる人が多いとはいえ、奥深い山だ。標高差があり、行程も長いため、きちんとした登山の身支度とゆとりのある予定を組むのがよいだろう。山頂近くの雲取山荘は、99年秋にログハウス風建物に建て替えた。中高年の登山者が増えたことで、少しでも疲れがとれるよう、小部屋の多い造りに変えている。

東京都西多摩郡奥多摩町・埼玉県秩父郡大滝村