大分・蒲江　白い貴婦人　ハマユウ群生の江武戸公園　2001.07.27

大分県の最南に位置する蒲江（かまえ）町は、リアス式海岸が続く美しい海の町。海中公園をはじめ、元猿海岸（日本の渚百選）、波当津海岸（はとうづ　白砂青松100選）があり、ダイビングや海水浴、釣りに訪れる人も多い。今の時期、青々とした海を背景に、浜辺に咲くのは白いハマユウ（ハマオモト）。屋形島の西海岸、江武戸（えぶと）公園、波当津海岸、高山海岸などに群生し、町全体では20万株、日本一と言われる。見頃の花は8月なかばまで楽しめそうだ。蒲江町のハマユウは、昭和46年、蒲江高校生の”ハマユウ運動”をきっかけに、数を増やすため苗が植えられ始め、町花にも選定されるようになった。江武戸には5000本、高山海岸や国道388号沿いには数万本単位で苗が植付けられ、全町的な活動に発展したものだ。”白い貴婦人”と称されるハマユウは、ヒガンバナ科、繊細な花のつくりを持ち、光沢ある長い葉を広げる。根は地上部よりも長く深く地中に入り込み、砂地の厳しい条件に耐えられる仕組みを備える。

大分県南海部郡蒲江町