石川・白山　クロユリ　ハクサンコザクラ咲く霊峰　2001.07.24

石川・岐阜・福井、3県にまたがる白山は、日本三名山のひとつ。雪を戴いた荘厳な姿は、聖なる山そのものだ。およそ1300年前、泰澄大師によって開山され、信仰の山としての歴史も長い。特に奥州藤原氏が白山権現の信仰に厚かったと言われている。夏の白山は、高山植物の宝庫。現在、ハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ハクサンコザクラや、コバイケイソウ、キヌガサソウ、ミヤマキンバイ、クルマユリなどが咲き乱れ、室堂周辺では、クロユリの群落が訪れる者を魅了している。初心者で花を愛でるなら、石川県白峰村、別当出合から砂防新道を通り、室堂に泊まるコースがいいだろう。白山の最高峰、御前峰（ごぜんがみね　標高2702m）からご来光を拝み、北アルプスや御嶽山など幾重にも連なる山々や日本海も眺望したい。池巡りも花の多いコースだ。今の時期、観光新道のお花畑もおすすめだが、観光新道自体は、やせた尾根や階段も多く、残念ながら天候不順時、日帰り、初心者にはすすめられない。

石川県石川郡白峰村