北海道・斜里　スカシユリと知床連山を望む原生花園　2001.06.29

北海道東部にある斜里町は、オホーツク海に面し、東は知床半島へと続く町。半島の付け根に当たる部分に、「以久科原生花園」がある。青い海原と知床連山を望む、絶好のロケーションだ。125haの広さを持つ原生花園では、現在、目にも鮮やかなオレンジ色のエゾスカシユリが7、8分咲き、これから7月上旬にかけて見頃となるだろう。他に紅色のハマナスや黄色いエゾカンゾウなども咲いている。6月に低温の日が続いたため、これらはまだ、2、3分咲きと数が少ないが、いずれも7月上旬には見頃を迎えそうだ。園内からの展望は、知床ばかりでなく、南には百名山のひとつ、斜里岳も美しい稜線を見せている。さらに、アオジ、ノゴマ、ノビタキ、ホオアカなどのバードウォッチングも楽しみたい。自然を残す園内にはキタキツネも巣穴を作っている。原生花園から車で3分の「知床博物館」では、知床・斜里の自然や歴史に関する展示や、”斜里海岸の植物”などの冊子も販売しているので、こちらに立ち寄ってから出かけるとよいだろう。

北海道斜里郡斜里町以久科