新潟・下田　ヒメサユリの花園　五輪平農園　　2001.05.31

新潟県の下田（しただ）村は、県のほぼ中央に位置し、三条市と福島県只見町に隣接する。山あいにはカモシカの生息地もあり、豊かな自然を残す村だ。村の花は清楚なヒメサユリ。高城（たかじょう　標高370m）のハイキングコースなどに自生している。クリの観光農園「五輪平農園」では、20年程前から、園内で自生しているヒメサユリの種を取るなどして数を増やす努力を重ねてきた。今では11haにヒメサユリが広がる大群生地となり、昨年からは開花期に一般公開を始めている。今年も可憐な花が満開を迎えた。自生するヒメサユリの花は、ほんのり淡いピンクであるが、農園の花はクリ園に肥料を撒くためか、一般より色がやや濃いようだ。ヒメサユリの咲く時期には、それよりも草丈の低い黄色いニガナの小さな花も咲くので、2色の花が美しいコンビネーションを見せる。なお、高城城址へ向かう”ヒメサユリの小径”は、先週末に花のピークを迎えたが、6/3まで地元の物産販売など、ヒメサユリまつりが行われている。

新潟県南蒲原郡下田村牛ヶ首