静岡・引佐　渋川ツツジの群生と鍾乳洞のある町　2001.05.21

浜名湖の北に位置する、静岡県の引佐（いなさ）町は、北に東海自然歩道が、南に奥浜名湖自然歩道が走る緑豊かな町。町内に150ha、10万株のシブカワツツジが自生するツツジの町だ。鮮やかな紅紫色の花と葉が3枚輪生するシブカワツツジは、高さが4〜7m、植物が育ちにくいと言われる蛇紋岩地帯の山地に生育し、渋川つつじ公園など6haが県の天然記念物に指定されている。渋川つつじ公園では、現在花が3分咲きとなり、今週末に見頃を迎えそうだ。公園といっても、小高い山の自生地内に遊歩道が作られたもので、頭上を覆うように咲く花と緑の葉のコントラストが美しい。公園入り口では、つつじまつりが行われ、物産展も開かれている。引佐町の自然の見所と言えば、竜ヶ石洞（りゅうがしどう　http://www2.dango.ne.jp/ryugashi/）も挙げられるだろう。東海地方最大級の規模を誇る鍾乳洞で、2億5000万年前の世界へといざなう。一般公開は総延長1000mのうち400mだが、洞窟探検の技を磨く施設もあり、未公開部分の探検教室も開かれている。

静岡県引佐郡引佐町