岩手・滝沢　原種植物の里　85000株のアツモリソウ　2001.05.11

岩手県の滝沢村は、岩手山の南東に広がる村。今春「原種植物の里　オオサキファーム」がプレオープンした。岩手県とほぼ同緯度の、中国東北部に自生する、野生植物の原種を集め、群生する形で見られるようにした生態園だ。24haの園内には、アツモリソウ8万5000株の群生をはじめ、クリスマスローズの原種ヘレボルス・チベタヌス、ヒマラヤの高地に自生する紫斑ボタン、真っ赤な紅花オヤマリンドウなど35種約40万株が植栽されている。現在、咲いているのは野生ランのアツモリソウ。白い花3万株を中心に、およそ半数が開花、斜面を圧倒する花景色だ。5/20頃から6月にかけて一番の見頃を迎えるだろう。また、雪解けが始まる彼岸の頃に咲きだしたクリスマスローズの原種5万株は、咲き始めの赤が次第にピンク、白へと変化し、今ではパステルグリーンの花が見られる。中国の自生地は-30度、岩手は-15度となる自然環境に耐えた植物だけが貴重な花を咲かせる。今後野生果樹園、資源植物園も開園予定だ。

岩手県滝沢町大崎