「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

北海道・旭川 突哨山のカタクリ・エゾエンゴサク 2001.04.23

北海道旭川市の北部、比布(ぴっぷ)町との境に標高240mの突哨山(とっしょうざん)がある。国内最大規模125haのカタクリの群落地と、エゾエンゴサクの花が群生する丘陵地だ。今年は、雪解けが早く、どちらの花も満開を迎えている。赤紫のカタクリとブルーのエゾエンゴサクの可憐な花々、緑の葉が織り成す風景は、思わず声をあげたくなる程美しい。しかし、この楽園も一時、危機に瀕したことがあった。10年程前にゴルフ場の計画が持ち上がった時だ。その後、自然保護を訴える人々の根強い反対運動や署名運動が実り、昨年、旭川市と比布町が公用地として一帯を購入した。大部分が雑木林、クマザサで覆われ、自然が多く残る動植物の宝庫を、いつまでも守り続けたいものだ。カタクリの群生地は突哨山の南部、男山自然公園から、国道40号の比布トンネル付近にかけてが見やすい。大雪山や十勝連峰なども展望できる、男山自然公園では、フクジュソウやイチゲの仲間も見られるが、サクラの花が咲くのはまだ先だ。

開 随時 (男山自然公園 4/21〜9月初旬 9:00〜17:00)
休 無休 (男山自然公園 水曜・冬期)
料 無料
交 JR旭川駅からバスで30分、男山自然公園下車
駐 無料250台
所 北海道旭川市
問 0166-57-2131 男山自然公園  http://otokoyama.hokkai.or.jp/index-j.html