長野・諏訪　桜と水仙が奏でる　春の河川敷　2001.04.19

長野県諏訪市では、サクラの花が満開を迎え、こぼれんばかりに咲いている。上川の河川敷では、堤防のサクラ並木に応えるように、まっ黄色のラッパスイセンがちょうど見頃だ。地元の松木幸雄さん（76）が、たった一人で17年前から一つ一つ手植えしたり、育てたスイセンが、今では約20万株になり、河川敷を黄色に染める程の群落となった。「私は体が弱くて植えるのを手伝えなかったんですよ」と話す奥様も、「花をどうぞみなさんで楽しんでほしい」という気持ちはいっしょだ。花の位置は、堤防が道より高いため見つけにくいが、上川沿いに諏訪湖方面へ向かい、車橋を過ぎたら桜並木の場所を目当てにするとよいだろう。やわらかい春の日差しと花風景を心ゆくまで楽しみたい。一方、辰野町との境、標高約1000mの板沢地区では、フクジュソウが花盛り。4/22の「福寿草祭り」では、搾りたての牛乳や甘酒、地元野菜の入った味噌仕立ての”板沢鍋”の無料サービスや、岩魚の塩焼きなどを味わいながら、山里の春を感じたい。

長野県諏訪市四賀