高知・佐川　牧野富太郎ゆかりの公園に桜咲く　2001.03.26

高知県の佐川（さかわ）町は、植物学者牧野富太郎博士の出身地。博士から贈られたサクラを、地元の有志の方が植えたと伝えられる牧野公園では、センダイヤザクラ（牧野博士が高知市の仙台屋の前で発見して命名したヤマザクラの一種、やや大ぶりの濃いピンクの花）が1本ある他、約2000本のソメイヨシノが山の斜面をほんのり桜色に染める。現在、ソメイヨシノは5分咲き、今週後半が見頃となりそうだ。日本桜百選にも選ばれている公園の夜桜もまた風情があるもの。坂道をゆっくり上って行きたい。3/30〜4/1には、町内で「さくらフェスタ2001」を開催。陶芸・竹細工・シルク織物コーナーでは、実演や体験なども行われる。郷土料理コーナーでは、塩漬けの桜をのせた酒まんじゅう”よいざくら”（地酒”司牡丹”の酒かすから作られたもの）などを販売する。佐川町には、およそ1万年前に人が住んでいた跡を残す「不動ガ岩屋洞窟遺跡 」がある他、化石も各所で発見され、歴史や地質学においても興味深い土地だ。

高知県高岡郡佐川町