長野・長谷村　雪解けの陽だまりに咲く福寿草　2001.02.22

長野県長谷村は、南アルプス仙丈ヶ岳のお膝元。静かな水をたたえる美和湖から、鹿嶺（かれい）高原へ向かう道筋近くには、”福寿草の寺”常福寺がある。まだ深い所では20cm程の雪が残る境内で、雪解けの始まった場所から、きらりと光るようにフクジュソウが咲く。昨年は1月初旬に開花、今年は2月初旬に花が開き、一番の見頃は3月はじめになりそうだ。なかばを過ぎると、花よりも葉が大きく伸びてしまうため、その前に訪れるのがよいだろう。元から自生したフクジュソウを中心に、あらたに移植した花も加わり、静かな寺を愛らしい花たちが彩る。鹿嶺高原は、北アルプスから中央アルプス、南アルプスまで望める好展望地として知られるが、残念ながら今の季節は道が通行止め。GW頃から通れるようになるので楽しみにしたい。国道152号を北上すれば、中央アルプスなどを中心に活動している山岳写真家、津野祐次の作品を常設展示している「アルプスフォトギャラリー（TEL　0265-98-2958）」もある。

長野県上伊那郡長谷村溝口