岐阜・秋神温泉　氷点下の森　氷祭り　2001.02.09

御嶽山のふもと、岐阜県朝日村の秋神温泉にある一軒宿「秋神温泉旅館」。旅館経営の小林繁さんは、毎年”氷点下の森”を創り出している。真冬には氷点下10度を越える日もあると言う寒さを利用し、谷川の水をポンプで汲み、4haの敷地内に霧状に撒き散らして凍らせる。今シーズンは11月下旬から準備が始まった。1月上旬〜3月下旬には、夕暮れ時からライトアップ。重なりあう氷のひだにカクテルライトが当たり、幻想的な空間が魅力だ。小林さんは、1970年から厳冬期に訪れるお客さんに喜んでもらおうと、始めたもの。その後、氷が創る夢の世界が地域の人の心もとらえ、「氷点下の森　氷祭り」開催にまで発展、若者達が「氷点下の森を守る会」を結成し活動、今年で26回を数える。会場には、氷の迷路やそりすべりコースがあり、2/10の祭りには、花火や獅子舞が賑やかに行われ、オーロラを捉えた「野村哲也写真展」も併せて開かれる。6月になると同敷地内の山林では、育てたクリンソウ2万株が愛らしい花を咲かせる。

岐阜県大野郡朝日村胡桃島