静岡・三ヶ日　乎那の峯に黄色いリボンの花　2001.02.01

静岡県三ヶ日町は、浜名湖の北西、猪鼻（いのはな）湖に面し、三ヶ日原人遺跡やみかんの産地として有名。早春の花では、「乎那（おな）の峯」のマンサクがある。猪鼻湖のすぐ近く、板築山（ほうづきやま　標高226m）山系、浅間山の西側。花の盛りには黄色いリボン状の花びらで斜面が染まる程だ。樹齢100年を越える古木など100株以上が群生している。現在、花は咲き始めたばかり。2、3本が3分咲きで、全体の見頃は2月中旬から下旬になると思われる。「乎那の峯」は万葉集で、”花散らふ　この向つ峯（を）の　乎那の峯の　洲（ひじ）につくまで　君が齢（よ）もがも”と長寿を寿ぐ歌が詠まれている。山の頂上からは、眼下に猪鼻湖がひろがる。山は4月には三ヶ日桜が薄紅色の花を咲かせる。八重咲きのサクラでありながら、花びらが散る珍しい種類のため、地名を冠する名前が付いた。5、6月になると周辺ではミカンの白い花が咲き出す。町ではミカン関連商品やウナギ、近頃では三ヶ日牛なども特産品としている。

静岡県三ヶ日町鵺代