和歌山・加太淡島汀菖園　早咲き椿が見頃　2001.01.30

和歌山県和歌山市の「加太淡島汀菖園」は、1万2000坪の敷地に、300種300万本のハナショウブで知られる花の名所。早春には、ツバキ900種2000本が次々と咲き誇る。赤と白が交じる”大虹”、華やかなピンクの”ミセスディビス”、白い”コマンダミュロイ”などの大輪から、オシベに特徴がある”王冠”、ダリア状の”エトコンバタレード”、さらにフリルの”カーネーションツバキ”や香りの強い”ルッチェンシス”、珍しい黄色の”金茶花”まで多彩なツバキの顔ぶれだ。現在、早咲きのツバキが見頃を迎えている。ツバキは早咲きから晩生（おくて）まで、開花時期が少しずつ異なり、長期に花が咲くため、期間中多様な花を楽しめるだろう。汀菖園は、「JAわかやま」が運営し、温室でもツバキを育てている。園内では100種程のツバキの苗木を販売、茶花用に白い”一休”や”侘助”の仲間を買い求める人も多いと言う。近くにある淡島神社は、3/3の「雛流し」で有名な神社。春の海へ静々と船出する人形たちには万感の思いがこもる。

和歌山県和歌山市加太