東京・上野東照宮ぼたん苑　雪残す庭に大輪の花　2001.01.22

東京都台東区上野公園の一画、「上野東照宮ぼたん苑」には、うす紅色の”七福”、純白の”雪重（ゆきがさね）”をはじめ、赤や紫、絞りを交えた花など、色とりどりの冬ぼたん600株が植えられている。期間中、常時1/3程の花が咲いている牡丹の名園だ。広さは約3000坪、徳川家ゆかりの地には、諸国の大名から寄進された石灯籠などがあり、江戸の風情も残している。東京は、土曜の夜に雪が降り、うっすら雪化粧の翌朝には、わら帽子の雪と優雅な冬ボタンを撮ろうと、大勢のカメラマンが訪れた。本日は、わらの雪は消えたものの、庭にはまだ雪が残る。せっかく咲いた花が凍傷にならないようにと、特に寒い日は配慮も必要だ。冬の厳しさの中で咲く花は、その分感慨も深いだろう。花巡りで冷えた体には、あったかい甘酒やおまんじゅうなど茶屋で一服しては。春が訪れると、ぼたん苑には珍しい薄緑色のボタンの花、”豆緑”など中国のボタンも花開き、約250種3500株ものボタンが華やかさを競う。

東京都台東区上野公園