鹿児島・奄美大島　ほころび始めた寒緋桜　2001.01.11

鹿児島県の龍郷（たつごう）町は、真っ青な美しい海と豊かな自然に囲まれた南国の島、奄美大島の北部に位置する。標高およそ300m、長雲峠近くの「奄美自然観察の森」では、カンヒザクラ（寒緋桜　別名ヒカンザクラ　緋寒桜）が早くもほころび始めている。約500本あるサクラのうち数本が2、3分咲き。濃いピンクの花がうつむき加減に咲くカンヒザクラの見頃は、1/20〜月末にかけてと予想される。開花期間はソメイヨシノなどに比べて長く、2月に入っても花を楽しめそうだ。町花にヒカンザクラを指定している龍郷町には、他にも桜並木の名所がある。本茶峠へ向かう旧国道沿いの約500本で、こちらも同じ頃、見頃となるだろう。奄美自然観察の森（TEL　0997-54-1329　9:00〜16:00）は、町民の森として親しまれ、海を望む展望台を始め、四季折々に生息する野鳥や昆虫、植物を観察できる自然観察の森、展示室や研修室、池や森の遊園地、ちびっこ広場などがあり、観察会、自然教室なども開催される。夏の華麗に舞うチョウやホタルの乱舞も魅力の場所だ。

鹿児島県大島郡龍郷町