熊本・河浦　国道沿い7kmのサザンカロード　2000.12.15

熊本県河浦町、国道266号沿いでは紅色のサザンカが満開となっている。”町の木”であるサザンカは、立原〜白木河内（しらきがわち）間7kmの両側に並び、所々に白やピンクの花も植えられている。11〜3月頃まで咲くが、一番の見頃は年末頃。せわしない師走に、花の並木道を通り抜けるのは、ちょっとした贅沢かもしれない。昭和50年から植えられ始め、サザンカロードとして親しまれている。天草の下島にある河浦町は、1569年にキリスト教が伝えられて以来、禁教令後も240年間「かくれキリシタン」として信仰が守られてきた土地。羊角湾の北、海岸べりの「崎津（さきつ）天主堂」は、尖塔に十字を掲げたゴシック様式の教会で、堂内は畳敷き、信仰のシンボルとも言える存在だ。”海の天主堂”とも呼ばれる教会一帯は、「キリシタンの里　崎津」として日本の渚百選に選ばれている。教会背後の山には、「チャペルの鐘展望公園」があり、天主堂をはじめとする町並みや、羊角湾、東シナ海が一望できる。夕暮れ時はチャペルの音が静かな漁村に響きわたる。

熊本県天草郡河浦町