静岡・爪木崎　日本水仙の花ほころび始める　2000.12.14

伊豆半島の南、静岡県下田市にある爪木崎は、およそ300万本と言われる野水仙の名所。例年よりやや早めに、ちらほらスイセンが咲き始めた。一面の草原がすがすがしい香りにつつまれ見頃を迎えるのは、1/10前後の見込みだ。今期、爪木崎では遊歩道の一画を整備し、柱状節理の岩”俵磯”を新たな角度から眺望できるポイントを設けている。12/20〜1/31にかけては「水仙まつり」が始まり、下田太鼓の実演などが行われる。穏やかな早春の花見場所として、訪ねるのにちょうどよいだろう。群生地の近くには「爪木崎花園」があり、現在、純白のスイセンの花、グリルがちょうど満開だ。グリルは花びらも中の副冠も真っ白、香りが強く11月下旬から咲き始める早咲きのスイセン。円形花壇では、真っ赤なアロエを中心に、白いグリルを縁取るように配している。背景には灯台も見られるビューポイントだ。他にハボタンやパンジーの花が咲き、ナノハナも開花し始めている。温室ではバナナが青い実をつけ、ブーゲンビリアやハイビスカスが咲き乱れる。

静岡県下田市須崎