和歌山・奇絶峡の紅葉と黄金色のタイキンギク 2000.11.29 紀伊半島南部、和歌山県田辺市は、紀州ウメと備長炭の産地で有名な場所。ここのところ急速に冷え込みが続き、紅葉も進んでいる。名勝奇絶峡は、両側の絶壁が迫り、川の中にも巨大な奇岩がゴロゴロしている渓谷、田辺から龍神温泉へと向かう道に続く。高尾山側の岩壁、滝の右上には大きな磨崖石仏も彫られているので、拝んでおきたい。奇絶峡の下手、Y字路周辺では、山肌の斜面に黄色のタイキンギクが素朴な花を咲かせている。タイキンギクはレッドリストのひとつ、絶滅のおそれがある野花。紀伊半島の南部、徳島県、高知県の海沿いに咲くキク科の植物である。茎はやせてつる状に2〜5mにも伸びて、長三角形の葉を持つのが特徴だ。内陸でこの花が見られるのは、田辺市や隣の南部川村など。南部川村、須賀神社近くの群生地では、たんぼのすぐ上、山の斜面に12月中頃まで愛らしい花を咲かせる。かつては北限地として県の天然記念物になったこともあったが、その後他所でも発見されたため、現在では指定されていない。 開 随時休 無休 料 無料 備 南部川村役場 0739-74-2191 交 JR紀伊田辺駅からバスで30分で奇絶峡 駐 無料 30台奇絶峡周辺 所 和歌山県田辺市 ![]() 問 0739-22-5300 田辺市役所 http://www.aikis.or.jp/tanabe/ |