「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

高知・室戸岬 晩秋の花シオギクとヤッコソウ 2000.11.22

太平洋の波が岩礁に砕け散り、大海原を望む絶景地、高知県室戸市の室戸岬では、晩秋を彩る黄色いシオギクが岩場に自生し、花の盛りを迎えている。これから11月いっぱいは楽しめそうだ。花が見られるのは、岬の先端にある1.4kmの乱礁遊歩道など。潮の香りがする遊歩道を歩けば、天然記念物指定の亜熱帯性樹林、アコウ林も見られる。アコウは太い幹の上の方から多数の気根を垂らし、それがしっかりと岩にからみつく様子も見て取れる、いかにも南国の植物らしい体裁だ。岬から室戸岬灯台の方へ上がると、四国霊場第24番札所、最御崎寺(ほつみさきじ)がある。弘法大師開基の寺の一角では、珍しい形をした寄生植物ヤッコソウが見頃を迎えている。名前の通り”奴さん”に似た植物で雑木林の足元に群生する様は、なかなかユーモラスな光景。こちらも11月いっぱいなら見られそうだ。今の季節なら、夕日が空と海を染めていくシーン、だるま夕日を静かに眺めるのもよいだろう。

開 随時
休 無休
料 無料
備 最御崎寺 0887-22-0366
交 JR高知駅からバスで2時間30分で室戸岬、徒歩25分で最御崎寺
駐 無料 室戸岬周辺
所 高知県室戸市
問 0887-22-5134 室戸市役所 http://www.inforyoma.or.jp/muroto/