「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

奈良・大和路 山あいの名刹に紅葉を訪ねる 2000.11.17

奈良県桜井市にある長谷寺は、西国三十三ヶ所第8番の札所。およそ400段もの石段が続く登廊と両脇を飾る7000株のボタンの美しさで有名な花の寺。現在、紅葉が始まり、来週後半から月末にかけて見頃を迎えそうだ。初瀬山の中腹に建つ大伽藍と錦織り成す木々の取り合わせは壮観な眺めだ。お百度参りの方々のためにも、山門は閉じられることはない。山の夕暮れは早く、登廊にぼんぼりが灯る頃は何とも風情が感じられる光景だ。長谷寺から東へ向かうと、女人高野、シャクナゲの花で知られる室生寺がある。朱塗りの太鼓橋を渡り、石段を登りつめていくと本堂や杉木立の中にひっそり佇む五重塔が現れる。平成10年の台風で壊れた国宝の五重塔は、今年無事修復が終わり、端正で可憐とでも表現したくなる姿をまた拝むことができるようになったのは嬉しい。こちらの紅葉はそろそろ見頃、今週末から来週にかけてがおすすめだ。さらに東の三重県名張市では、紅葉の見所、赤目四十七滝や香落渓がピークを迎えている。

開 9:00〜16:30
休 無休
料 大人500円 小学生250円
備 室生寺 07459-3-2003
交 近鉄長谷寺駅から徒歩20分
駐 有料 500円
所 奈良県桜井市初瀬
問 0744-47-7001 長谷寺