愛知・鳳来寺山　紅葉をまとった修験の山　2000.11.15

天竜奥三河国定公園の一画、愛知県鳳来町にある鳳来寺山は標高695m、古くから山岳修行の場として知られ、中腹には徳川家ゆかりの鳳来寺が建つ。山頂付近は、天然記念物の巨岩、鏡岩が剥き出しになっており、いかにも修行の山らしい様相を呈する。その昔、山へ登るには、表参道からうっそうとした杉木立の中、延々1425段の石段を登って行く他はなかった。今では、鳳来寺山パークウェイ（930円）が開通し、裏参道の湯谷温泉から山頂付近まで15分程で手軽に行ける。現在、紅葉は6、7分程度、今週末から来週はじめにかけて見頃を迎えそうだ。山頂からは、東三河の山々や東三河平野、三河湾までも一望できる。11/23には、鳳来寺・東照宮の秋季大祭をはじめ、もみじまつりのメインイベントが行われる。湯谷温泉付近を流れる宇連川は、川床がまるで板を敷き詰めているように見え、板敷川の名もあり、鳳来峡と呼ばれる紅葉の名所だ。奥三河一帯は自然の懐も深く、時にはカモシカなどに遭遇する場合もある。

愛知県南設楽郡鳳来町