福島・城下町を華やかに彩る二本松の菊人形　2000.11.01

福島県を代表する城下町、二本松市の霞ヶ城公園では、第46回「二本松の菊人形」を開催中。白、黄色、ピンクなどの花に囲まれた日本最大の菊まつりだ。同時期、二本松市と福島県の菊花品評会も開催、丹精をこめて育てられた菊花の中から、昨日と本日、受賞のキクが選定された。キクの観賞には、ボリューム感のある”厚物”、繊細な美しさの”管物”など一輪一輪を愛でるものと、千輪仕立てや菊人形のように色合いや全体としての形や量感を楽しむ場合もある。会場では、テーマにあわせて仕立てられたキクが華やいだ雰囲気を見せる。「葵　徳川三代」や「二本松のちょうちん祭り」の様子を再現したり、「菊人形歌舞伎十五段返し　奥州安達ケ原」の上演。風景菊花壇や庭園の池や滝の回りにも、キクが仕立てられている。二本松市は、高村光太郎の「千恵子抄」でも名高い場所。園内展望台からは、千恵子の眺めた安達太良山が望め、詩碑もある。紅葉は安達太良山登山口付近が盛り、市街地は始まったところだ。

福島県二本松市