新潟・奥只見湖　外輪船から眺める越後の山々　2000.10.27

新潟県湯之谷村と福島県檜枝岐村にまたがる奥只見湖は、人造湖としては日本一の規模を誇る。その昔、銀山で栄えた土地も、今は深い水の底に眠る。紅葉のピークを迎えた湖は、錦をまとった山々の合間に紺碧の水をたたえ、真っ白い船体に真っ赤な水車を携えた外輪船「ファンタジア号」が航跡を残して進む。船は、アメリカ合衆国の南部ミシシッピー河を往き来した開拓時代の船をモデルにしたもの、水車をつけた形から外輪船と呼ばれる。湖といっても幅の広い河のような奥只見湖にぴったりの定期船だ。船上からは、越後駒ヶ岳をはじめ、荒沢岳、会津駒ヶ岳、天気がよければ、燧ヶ岳も見られる。銀山平〜奥只見ダムに向けて40分、紅葉の船旅を堪能したい。奥只見湖と関越自動車道小出I.C.方面を結ぶ国道352号沿いには、開湯800年の歴史を持つ大湯温泉をはじめ、山の秘湯「駒の湯温泉」などがあり、外来入浴も楽しめる。駒の湯温泉は11/11まで、17:00まで営業。外来入浴では、露天風呂には入れないので注意。

新潟県北魚沼郡湯之谷村