京都・宇治　トトロが迎える愉快な花壇　2000.10.14

京都府宇治市、平等院や源氏物語で有名な土地に、ちょっとモダンな宇治市植物公園がある。市の南西部、起伏に富んだ丘陵地に10haの広さを持つ公園だ。公園入り口へ向かう陸橋「フラワーブリッジ」では、ダンギク、ジニア、ベゴニアなどカラフルな花がお出迎え。石の円柱が並び、鮮やかなハンギングバスケットが空間を飾る。ツゲの木を水鳥の形に刈り込んだトピアリーもある。園内に入ると、目を引くのは日本一の立体花壇「花と水のタペストリー」。「森のともだち」の絵柄は大きなトトロの絵がユーモラス、高さ18m幅62mのひな壇に約3700のプランターで描く花のレリーフだ。夕焼け色はジニア・リネアリスの花、トトロのグレーの体はシロタエギクの葉、目、口、歯をベゴニアの花が彩る。季節毎に替わる絵柄が楽しみな花壇だ。園内では、キクやサルビアが咲き、秋のゾーンでは、小さな実が美しいコムラサキも見られる。ドングリなどの木の実やモミジの紅葉を楽しむ秋のゾーンは、11月なかば頃紅葉の季節を迎える。

京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1