北海道・知床峠〜知床五湖へ　紅葉前線降下中　2000.10.12

北海道の知床半島では、例年より紅葉の始まりが遅かったが、この一週間で紅葉がぐんと進み、知床峠ではすでにピークを迎えている。しかし、羅臼岳の初冠雪はまだ記録されていない。知床自然センターの話によると、紅葉の色合いは昨年と比べてもあまり芳しくないと言う。紅葉にならずに茶色く枯れてしまう葉があるためだ。知床五湖周辺では、これから色が濃くなる見込みなので、枯れずに色づいて欲しいところだ。現在、ツタウルシの赤い葉が目立っている。ヤマブドウの色合いは今ひとつ。ナナカマドは赤い実が鮮やかだが、紅葉は始まっていない。色づいた知床連山を映す知床五湖には、五つの小さな湖を結ぶ遊歩道がある。イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ハリギリ、ヤチダモなど、赤や黄色に染まった木々を眺めながら散策したい。知床半島には羅臼町側に無料の露天風呂で有名な「熊の湯」、斜里町側には、豪快な湯滝「カムイワッカの滝」がある。知床を語るには、はずせない二つの露天風呂だ。

北海道斜里郡斜里町