秋田・栗駒山　眺望と乳白色の露天風呂　2000.10.10

東北の名峰、栗駒山は標高1627m、奥羽山脈の中央にあり、秋田県東成瀬村、岩手県一関市、宮城県栗駒町・花山村の3県にまたがる。ブナの原生林や高山植物が美しく、山頂からの眺望も素晴らしい。天気がよければ西に鳥海山、南に月山や船形連峰、北に焼石岳や早池峰山、さらに東の太平洋まで望める。現在、紅葉は山頂付近でピークを迎え、今週は標高1100m、須川温泉付近が見頃となる。赤、黄、緑と染め分けられた木々のコントラスト、ナナカマドの実が一際鮮やかだ。温泉を楽しむなら、須川高原温泉がおすすめ。豊かな湯量を誇る乳白色の温泉に浸かりながら、紅葉の山を愛でる露天風呂は、この時期ならではの贅沢なひと時だ。周辺には名残ヶ原など湿原があり、池塘や草紅葉も美しい。仁郷大湯線の道路沿いから見える大仁郷湿原も穴場的存在。少し下った須川湖は、ブナ林に囲まれた静かな湖。まだ、黄葉の見頃ではないが、こちらも栗駒山を望むビューポイントだ。

秋田県雄勝郡東成瀬村