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京都・宇治 風雅な秋明菊咲く 三室戸寺 2000.09.27

京都府宇治市の三室戸寺(みむろとじ)は、約1200年前、奈良時代創建と伝えられる古刹。西国33ヶ所巡礼の第10番札所だ。花の寺としても名高く、今の時期は、やさしい表情をたたえたシュウメイギク(秋明菊 別名キブネギク貴船菊)が咲き乱れる。深まりゆく秋に白い花がまばゆいばかり。菊と名前がついているものの、実はキンポウゲ科の植物。秋の明かりという風流な名が似合う、雅な花だ。ピンクや八重の花を含めて3000株あり、一番の見頃は10月上旬となるだろう。三室戸寺は、藤原時代の仏画や仏像が多く、霊宝殿には、重要文化財指定の釈迦三尊像などがある。毎月17日と紅葉が見頃を迎える時期(11/19〜11/26)に公開されている。広さ5000坪の境内には、2万株のツツジ、3000株のシャクナゲ、1万株のアジサイが植えられ、夏には200の鉢に、見事な大輪の古代ハスなど150種のハスが花開く。まさに花に囲まれた寺だ。鐘楼脇には、源氏物語浮舟の古跡碑もある。

開 8:30〜16:30
休 無休
料 拝観料 400円
備 宇治市 http://www.city.uji.kyoto.jp/
交 京阪三室戸駅下車、徒歩15分
駐 500円
所 京都府宇治市莵道滋賀谷
問 0774-21-2067