「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

東京・国分寺 殿ヶ谷戸庭園 初秋の散策 2000.09.23

東京都国分寺市、国分寺駅前徒歩2分には、三菱財閥岩崎氏の旧別邸、2.1haの「都立殿ヶ谷戸庭園」がある。一歩足を踏み入れると、周囲の喧騒を忘れてしまいそうな静寂が広がる。モッコクなどが植えられた園内には、ススキ、ミズヒキ、ワレモコウなど秋の花が顔を見せる。数は多くないがヒガンバナも今がちょうど盛り。常緑樹が多い庭には真紅の花がアクセントとなる。今の季節は、ハギのトンネルも見頃になるはずだが、今年はうまく咲き揃わないのが残念だ。庭園は、台地と崖線(ハケ)の自然地形を巧みに取り入れた、和洋折衷の”回遊式林泉庭園”。崖の上に広がる芝生庭園から一転、崖下の湧水池へと向かう雑木林はうっそうとし、竹林や武蔵野に自生する野草なども見られる。池の湧水は、すぐ近くの「お鷹の道・真姿の池湧水郡(名水百選)」とともに野川へと流れていく。春のカタクリやクマガイソウから、11月のイロハモミジの紅葉など、折に触れ訪ねてみたい。”鹿おどし”の音が心に響く空間だ。

開 9:00〜17:00
休 年末年始
料 150円 小学生以下・65才以上・在都中学生無料
交 JR国分寺駅南口から徒歩2分
駐 なし
所 東京都国分寺市南町2-16
問 042-324-7991