北海道・網走　キカラシ咲くオホーツクの大地　2000.09.22

北海道網走市では、広大な丘の畑に、どこまでも見渡す限り一面にナノハナの仲間、オランダキガラシの花が咲いている。畑の緑肥用にと植えられたものだが、北の大地をまっ黄色に染めあげている。緑色のビート畑や秋植えの麦畑などとの対比も美しい。知床の山々を背景に繰り広げられる花景色は、北海道ならではの雄大なスケール。地元では一帯を通り抜ける道を”感動の径（みち）”と呼び、新たな観光コースとして紹介している。一方、女満別空港へと向かう道沿いでは、今年初めてヒマワリが緑肥用に植えられた。花はポツリポツリと咲き始め、見頃は10月上旬の見込み。こちらの花畑も新たな名所になりそうだ。キカラシもヒマワリも肥料として畑に鋤きこむため、10/10位までの花景色となる。何とも勿体無いような話だ。なお、9月中なら市内にある能取湖のサンゴソウ群落も是非見ておきたい。湖を覆わんばかりに広がる深紅の絨毯も圧倒される風景だ。

北海道網走市