宮崎・佐土原 モダンなカラー 新稲穂風景 2000.09.08
宮崎県の佐土原町(さどわらちょう)、「宮崎県総合農業試験場」の一画では、日本唯一、ワインレッド、白、紫といった新しい色合いを持つ美しい稲穂たちが今年も公開されている。作られているのは、”ちょっと味の保証はできないよ”と言われている、観賞用の稲穂。微妙な秋色のグラデーションが、2.5aの小さな田んぼを染める。中にはススキの穂先に似た長い穂もあり、秋の光にまばゆい。よくよく見ると、もみと穂の色が異なるタイプの変り種も。一組の交配からなんと67種類出現したが、突然変異として来年は消えていくものもあるかもしれない。まだ、名前も定かでないこれらの稲たちが全国にデビューするのは、いつの日か。モダンなカラーの田園風景が広がるのも夢ではなさそうだ。稲の実りが進むに連れ、色合いの美しさは反比例、穂も垂れないうちがいい。訪れるなら早めに9/15位まで。なお、多様な色合いでも、米粒はどれも白とは意外だ。試験場では、水稲から、野菜、果物、亜熱帯植物まで品種研究をすすめている。
開 随時 休 無休 料 無料 交 JR住吉駅から車で5分 駐 無料 所 宮崎県宮崎郡佐土原町下那珂
 問 0985-73-2121 農業試験場
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