北海道・雨竜沼湿原　池塘とタチギボウシの花　2000.08.09

北海道雨竜町にある雨竜沼湿原は、増毛（ましけ）山地の最高峰、暑寒別岳（しょかんべつだけ　標高1491m）に連なる南暑寒岳東麓にある。たっぷり水分を含んだミズゴケと泥炭層から成り立つ高層湿原だ。東西約4キロメートル、南北約2キロメートルにわたる雨竜沼湿原には、大小百数十の池塘が存在し、直径1m位から50m位におよぶものまである。残雪を抱く暑寒別岳、点在する池塘に映りこむ景色がこの湿原の魅力だ。6月の雪解け後、湿原に姿を見せる初々しい白いミズバショウ、7月の陽気なエゾカンゾウの群落、そして8月に咲く紫のタチギボウシが特に美しい表情を見せる。一周3.5kmの木道に沿って、花景色を楽しみたい。貴重な植物や生物の棲む自然環境を次世代へと引き継ぐためにも、マナーを守って行動することが必要だ。雨竜町在住の写真家岡本洋典氏が”伝説の湿原　雨竜沼湿原”http://www.infosnow.ne.jp/~ho_uryu/で四季の姿を伝える。

北海道雨竜郡雨竜町