青森・八甲田　睡蓮沼に咲くエゾヒツジグサ　2000.08.01

青森県の十和田湖町から青森へと、奥入瀬渓谷や八甲田の山あいを抜け、国道103号が走る。青森市との境、傘松峠付近にある睡蓮沼では、スイレン科のエゾヒツジグサが、白い可憐な花を咲かせている。静かな沼は八甲田の山々が水面に映りこむビューポイントだ。傘松峠から睡蓮沼への道は冬には雪深いため、4、5月は10mもの高さがある雪の回廊が出現する。雪解け後、6月のミズバショウが咲く頃や、秋の紅葉シーズンにも、美しい沼を訪ねてみたい。周辺の猿倉温泉(TEL0176-23-2030　9:00〜18:00　500円)他、国道沿いには蔦、谷地、酸ヶ湯など個性的な温泉があるので温泉巡りもいかが。酸ヶ湯温泉近くには東北大学八甲田山植物実験所があり、6〜10月には植物園を一般に無料公開中。現在、ギボウシやモミジカラマツ、ヨツバヒヨドリなどが見られる。青森・弘前市内では、それぞれ8/7まで勇壮な”動のねぶた”「青森ねぶた祭」、”静のねぷた”「弘前ねぷたまつり」が行われる。北国の祭りを心行くまで楽しみたい。

青森県十和田湖町