岩手・早池峰山　ハヤチネウスユキソウ見頃　2000.07.21

岩手県大迫（おおはさま）町、川井村、遠野市にまたがる早池峰山（はやちねさん　標高1917m）は、日本百名山のひとつ、固有種のハヤチネウスユキソウやナンブトラノオ、ミヤマヤマブキショウマをはじめ、ウコンウツギ、チシマツガザクラなど高山植物の宝庫だ。蛇紋岩特有の希少種が多く、南限種、北限種の植物など数百種の高山植物が生育し、国の天然記念物にも指定されている。アルプスのエーデルワイスによく似た花、まるでうっすら雪をかぶったようなハヤチネウスユキソウが、現在見頃となっている。河原の坊、小田越の登山コースで見られる花は下から順次咲き、頂上付近も開花しているため、なるべく早めに訪れた方がよいだろう。早池峰山は信仰の山としての歴史も古く、毎年8/1には、岳（たけ）部落で早池峰神社例大祭が行われる。7/31の宵宮では600年も舞い継がれてきた早池峰神楽、重要無形文化財の”岳神楽”や”大償（おおつぐない）神楽”が6時間にもわたって奉納される。

岩手県稗貫郡大迫町