北海道・サロベツ原野　エゾカンゾウ開花　2000.06.19

北海道の北部、日本海側の豊富町から幌延町にかけて、2万3000ha、日本最大級の湿原サロベツ原野が広がる。現在、エゾカンゾウが咲き始め、6月下旬から7月上旬にかけてが鮮やかな花の見頃となりそうだ。サロベツ原野では、春から初秋にかけて、ミズバショウ、ハクサンチドリ、スズラン、クロユリ、イソツツジ、ヒオウギアヤメ、エゾスカシユリ、ハマナス、サワギキョウ、アキノキリンソウなど100種以上の花々が咲く。どこまでも続く花園、透き通る青い空、海上に浮かぶ名峰利尻富士(利尻山)。宮の台展望台からの眺望、オロロンラインに沈む夕日も格別だ。兜沼、原始砂丘林（やや虫が多い）、パンケ沼などには探勝路があり、バードウォッチングも楽しめる。帰りには幌延町のトナカイ牧場に立ち寄ってみては。ヒマラヤの神秘的な青いケシが現在20〜30本開花し、見頃は6月下旬から7月上旬となるだろう。牧場では、トナカイにエサをあげたり、この春生まれた赤ちゃんトナカイに会うこともできる。

北海道天塩郡豊富町