「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

東京・烏山寺町 高源院のスイレン見頃 2000.06.17

東京都世田谷区、甲州街道烏山から北上して中央高速道路をくぐりぬけた一角に、26の寺院から成る烏山寺町がある。白壁が続く道は、そこだけ古都の路地裏のような雰囲気が漂い、都会の喧騒を忘れそうだ。最奥に位置する高源院の境内には、広さ800坪の弁天池があり、初夏から夏の終わりまで、赤、白、黄色の鮮やかなスイレンが水面を飾る。スイレンの開花時期は長いが、8月ともなれば葉が焼けただれたようになり、「梅雨の今の時期に咲くスイレンが、葉もつやつやして一番きれいなんだよ。」とお寺では話す。花は夕方には閉じてしまうため、14:00位までに訪ねよう。お寺では特にスイレンのことを取り立てている訳ではないので、静かに花を楽しみたい。冬場の池はカモたちの憩いの場に変わる。寺町から見て、千歳烏山駅の反対側には、徳富蘆花ゆかりの記念館があり、雑木林や竹林、茅葺きの母屋が残る蘆花恒春園は、武蔵野の面影を今に伝える。

開 随時
休 無休
料 無料
交 京王線千歳烏山駅からバスで5分、寺院通五番下車
所 東京都世田谷区北烏山
問 03-3308-2663