「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

群馬・尾瀬ヶ原 白い妖精 ミズバショウ 2000.06.08

群馬県片品村から福島県檜枝岐村にかけて、果てしない広がりを見せる尾瀬ヶ原。雪解け後の湿原では、白い妖精ミズバショウがちょうど見頃を迎えている。今年は開花が10日から2週間遅れ、待ちわびた花景色は来週まで楽しめそうだ。他にリュウキンカやワタスゲ、ショウジョウバカマ、ミツガシワ、キクザキイチゲなどの花々も見られる。山ノ鼻から竜宮へ向かって歩いて行くと、前方には端正な燧ヶ岳、振り返れば至仏山(しぶつさん)が穏やかな姿を見せる。深田久弥が百名山に取り上げたこれら二つの山があればこそ、尾瀬のよさも語られる所だ。今年は周囲の山はまだ雪が多く残り、遭難者が出たり、至仏山では山開きの見通しもたっていない。湿原には木道があるが、足元はしっかりした靴を選び、山に入る際にはくれぐれも問い合わせと指示に従うよう、山ノ鼻ビジターセンターでは、呼びかけている。尾瀬は、週末には何をするにも、並ぶ覚悟が必要。なるべくウィークデイに出かけたい。

開 随時 (ビジターセンター 7:00〜19:00)
休 無休
料 無料
備 ビジターセンター 土・日曜 観察会
交 JR沼田駅からバス1時間50分戸倉下車、バス乗り換え20分鳩待峠下車、徒歩1時間で山の鼻、さらに2時間で中田代
所 群馬県利根郡片品村
問 0278-58-2111 片品村役場 ・0278-24-7592 山ノ鼻ビジターセンター