兵庫・六甲高山植物園　クリンソウの花咲く道　2000.05.31

兵庫県神戸市の六甲山（標高931メートル）と言えば、”100万ドルの夜景”が有名。標高865メートルの六甲高山植物園は、年平均気温が9度の地理的条件、5ヘクタールの広さに可憐な高山植物や湿生植物など1500種が植えられている。現在、愛らしいピンク色濃淡のクリンソウが咲き、6000株の花に囲まれた長さ100メートルのプロムナードを歩いてみたい。他に、コマクサ、ヤクシマシャクナゲ、エンコウソウ、ミツガシワ、コケモモ、ミヤマキンバイ、ウスユキソウの花やチングルマの白い穂なども見られる。ハマナスや香りのよいオオヤマレンゲは開花したものの見頃はまだこれからだ。6月後半から7月にかけてはアジサイも咲き、高山植物も7月なかばまでが一番の見頃となるだろう。ひとつひとつの花の表情をじっくり見ていきたい。六甲の山はハイキングコースも多く、他に牧場や森林植物園があり、「回る十国展望台」からは、大和、摂津、紀伊、淡路、播磨、丹波の国など十国を5分間で一望できる。

兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲