「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

北海道・平取 日本一の芽生すずらん群生地 2000.05.29

北海道の平取町(びらとりちょう)は、百名山のひとつ、日高山脈の最高峰、高山植物が豊富な幌尻岳(ぽろしりだけ)の西側にある。芽生(めむ)地区には、黒毛和牛の町営牧場や白樺林があり、牧野にはスズランが一面に広がって咲く。15ヘクタール、日本一の規模を誇る野生の群生地だ。緑色の葉の陰には、鈴の形をした白い小さな花が咲き始め、現在3分咲きで、「すずらん鑑賞会」のある6/4頃が一番の見頃となりそうだ。どこまでも続く花も、一般公開の行われていた昭和50年代に、乱獲や踏み倒しのため、一時全滅に瀕したことがあった。公開を禁止し、保全管理10年の後、ようやく回復した経過もある。すがすがしい香りにつつまれた花の園がいつまでも続くよう願わずにはいられない。平取町には、アイヌ民族の文化を伝える「二風谷アイヌ文化博物館」(TEL 01457-2-2892)、D51蒸気機関車を展示する「振内鉄道記念館」(TEL 01457-3-3306)もあるので立ち寄ってみては。

開 随時 すずらん鑑賞会6/4〜6/11
休 無休
料 無料
交 町内に駅はない 最寄駅からのタクシー約2万円 マイカー以外はバスツアー・千歳空港からレンタカーなど利用
駐 無料 200台
所 北海道沙流郡平取町字芽生
問 01457-2-2221 平取町役場 http://www.n43.or.jp/suzuran/index.htm