静岡・河津　温泉余熱で咲くハナショウブ　2000.05.20

静岡県河津町は「伊豆の踊り子」で知られる温泉町。早咲きの河津桜で名高いが、ハナショウブが町の花だ。花栽培の歴史は60年にもおよび、特に温泉余熱利用による早期栽培が特徴、ハナショウブ四大生産地のひとつに数えられる。「かわづ花菖蒲園」は広さ5000平方メートル、白い”河津の里”をはじめ、”日の出鶴”、”初鏡”など300種6万8000株もの花が植えられている。紫、白、藤色、すみれ色と微妙に色合いの異なる花々がしっとりと咲く。現在、早咲きから開花し6分咲き、見頃はこれから6月上旬となりそうだ。花菖蒲園の位置は、国の天然記念物の大クス”来宮（きのみや）神社の大楠”で有名な神社の参道入り口にある。クスノキは、樹齢1000年を超え、最大幹回り14メートル、高さ24メートルと堂々たる風格を持っている。”となりのトトロ”の話も思い浮かぶような立派な木だ。さらに天城山方面へ足を延ばして、”踊り子歩道”や”八丁池”のハイキングコース、河津七滝巡りもいかが。

静岡県賀茂郡河津町