長野・奥裾花　雪残るミズバショウの花園　2000.05.12

長野県鬼無里（きなさ）村、ブナの原生林に囲まれた奥裾花（おくすそばな）自然園では、春を告げるミズバショウが開花している。全体では81万株と一面に広がる大規模な群生地だが、現在は「今池」や「こうみ平」を中心に5分咲き、周辺はまだ雪が残っている状態だ。見頃は5/15頃と予想される。北信濃では他に、バードウォッチングのメッカ戸隠森林植物園や越水ヶ原、戸隠キャンプ場、戸隠牧場付近のミズバショウも5/15頃に見頃を迎えそうだ。小鳥の声を耳に戸隠連峰の切り立つ峰々を展望しながら、花巡りを続けたい。ミズバショウとともに雪解けの水辺に見られる花として、リュウキンカが挙げられる。飯綱山南麓では、戸隠バードライン料金所（長野側）近くにある大谷地（おおやち）湿原で、リュウキンカの大群落が見頃を迎えている。車道から外れてほんの少し降りて行けば、そこは突然に広がる花の別天地、春の輝きとばかりに咲いている。黄色い花びらに見えるのは、萼片が変化したものだ。

長野県上水内郡鬼無里村