秩父・両神村　可憐なセツブンソウ群生地　2000.03.04

埼玉県両神村四阿屋山の南、堂上（どうじょう）には、日本一の規模を誇る可憐なセツブンソウの自生地がある。花は5分咲きとなり、これから3月下旬にかけてが見頃だ。雑木林の朽ちた葉の間から顔を出す、草丈わずか5センチメートル程の小さな花は、春を告げる妖精のように繊細。厳しい冬を乗り切る力をどこに秘めていたのだろう。透き通るほど白く花びらに見えるのは、がくにあたる。群生地では、中旬から下旬にアズマイチゲが咲き出すので、同時に花が楽しめるだろう。四阿屋山東側にはフクジュソウの群生地もあるが、こちらはピークを過ぎている状態だ。他に周辺の見どころとして、丸神の滝（日本の滝百選）がある。帰路には、道の駅「両神温泉　薬師の湯」や中国文化の粋を集めた埼玉県山西省友好記念館「神怡館」、本場中国の飲茶レストラン「鳳鳴館」（TEL　0494-79-1571　10:00〜15:30　火曜休　飲茶セット8品1200円〜）もあるので立ち寄ってみては。

埼玉県秩父郡両神村小森堂上