心のふる里に出会える 原田泰治の世界 2000.02.11
信州諏訪湖のほとりに、グラフィックデザイナーであり、素朴な日本の情景を描く画家、原田泰治氏の美術館http://www.city.suwa.nagano.jp/museum/harada/がある。朝日新聞の日曜版に連載された絵を思い出す方もいるだろう。「希望の虹と人に優しい美術館」をめざした館内では、誰もがどこかで見たような、昔懐かしいシーンが登場する。地道な取材と瓦屋根から一木一草にいたるまで丹念に描きこまれた絵からは、誠実で温かい心が伝わり、忘れかけていた気持ちを揺すられるようだ（常設 ふるさとの詩「原田泰治の世界展」）。2/3〜6/4の企画展「原田泰治 青春の絵アルバム」では、小学校の自画像から大学のデザイン画まで氏の青春をたどれる。さらに全国のデパートでは、巡回展「原田泰治が描く 日本の童謡・唱歌100選展」も開催中（東京大丸 2/10〜2/22 TEL 03-3212-8011）。おなじみのアクリル絵の具による作風のものから、新しい手法「きり抜き重ね絵」のデザイン画まで、間近に味わい深い作品を見たい。
開 原田泰治美術館 9:00〜17:00休 月曜・年末年始・臨時休
料 大人800円 中・高校生400円 小学生200円 身障者（大人）400円
備 喫茶室 ミュージアムショップ 車椅子4台
交 JR上諏訪駅から車で10分
駐 無料80台 身障者用4台
所 長野県諏訪市渋崎1792-375
問 0266-54-1881 原田泰治美術館