和歌山・紀伊大島　つばきの花咲く道　2000.01.26

本州最南端の潮岬近く、和歌山県串本町の沖合に浮かぶ紀伊大島。昨年秋に「くしもと大橋（通行無料）」が開通し、気軽に島に渡れるようになった。島の東部、日米修好記念館から海金剛（うみこんごう）に向かう並木道に、素朴な赤いヤブツバキの花が咲き始め、2月なかばから末にかけて見頃となりそうだ。紀伊大島は、ペリーの浦賀来航より62年前にアメリカの商船が訪れた所。さらに東端の樫野埼灯台は、日本最古の石造り灯台で、行き交う船の安全を見守り続けてきた。太平洋の波がうち寄せる紀伊大島の中でも、海金剛（日本の自然百選）は、ピラミッドや獅子頭に似た大小の奇岩のある豪快な展望が見所。また、串本から島に向かって点在する奇勝、天然記念物の橋杭岩も見逃せない風景だ。

和歌山県西牟婁郡串本町