奈良　石光寺　寒ボタンと珍しい寒アヤメ　2000.01.05

奈良県當麻町の石光寺（せっこうじ）は、近くにある当麻寺（たいまでら）とともにボタンの名所として有名。寺の歴史は古く、およそ1300年前、光を放つ不思議な石があり、それを彫って菩薩とし、本尊（秘仏）に奉ったことから始まったと伝えられている。境内には500種3000株もの美しいボタンがあり、およそ一割30種300株が冬に咲く寒ボタンだ。花は今がちょうど見頃。これから1/20頃まで次々に咲き、立春まで見られそうだ。さらに、ボタンと入れ替わるように咲きだすのが寒アヤメ。紫色の清楚なアヤメは初夏のアヤメとは違い、花の丈が葉よりぐっと短いのが特徴。アヤメはようやく1輪が咲き、1/20頃から3月のお彼岸まで、けなげな花姿が見られる。暖かくなるにつれ、花の丈も少しずつ高くなり、葉の高さに近づくそうだ。

奈良県北葛城郡當麻町